研削砥石の構成

研削砥石は砥粒、結合剤、気孔の三要素で構成されます。
これら三要素は更に五因子に分けられ、砥石の性質を示すものとして仕様に記載されています。

三要素
  • 砥粒 加工物を削るための切れ刃
  • 結合剤 切れ刃を保持するホルダーの役目
  • 気孔 切りくずを排出するチップポケット
五因子
  • 砥粒 砥粒の種類
  • 粒度 砥粒の大きさ
  • 結合度 砥石の硬さ
  • 組織 砥石体積の内、砥粒が占める割合
  • 結合剤種 結合剤の種類

研削砥石の明細の呼び方 (JIS)

例)1号平型B305×25×127WA60K6VMI33m/s
形状縁形寸法細分記号研削材の種類粒度結合度組織結合剤細分記号最高使用周速度
1号平形A外周端面の
形状を示す
外径×厚さ×穴径砥粒の 細分記号A粗粉一般研磨用微粉精密研磨用微粉A0V:ビトリフファイド結合剤結合剤の細分記号25
2号リング形C3号片テーパー形CF4F230#240B1B:レジノイド結合剤及び他の熱硬化性30
3号片テーパー形D以降は細部寸法又は図面を要するGZF5F240#280C2有機質結合剤33
4号両テーパー形EHF6F280#320D3BF:繊維補強付35
5号片へこみ形FPF7F320#360E4レジノイド結合剤40
6号ストレートカップ形GWF8F360#400F5R:ゴム結合剤45
7号両へこみ形H32F10F400#500G6RF:繊維補強付ゴム結合剤50
9号ダブルカップ形IF12F500#600H

7MG:マグネシア結合剤57
11号テーパーカップ形JF14F600#700I8E:セラック結合剤60
12号皿形KF16F800#800J9PL:熱可塑性有機質結合剤63
13号のこ用皿形LF20F1000#1000K1072
16~19号プラグ形MF22F1200#1200L1180
16~19号コーン形NF24#1500M

12100
20~26号逃げ形PF30#2000N13
20~26号へこみ形F36#2500O14
27,28号オフセット形F40#3000P15
31号セグメントといしF46#4000Q16
35号ディスク形接着または機械的取り付けF54#6000R

17
36号ナット付ディスク形F60#8000S18
37号ナット付リング形F70T19
38号片ドビテール形F80U20
39号両ドビテール形F90V21
41号平形切断といしF100W22
42号オフセット形F120X23
42号切断といしF150Y24
52号軸付といしF180Z25
54号ホーニングといしF220
90号手研ぎといし

注* 製造業者の任意とする

(JIS R 6242:1996 ほか)